家庭内の家事・育児のシェアはどうあるべきか。~バッサリ価値観を切られた話。
「女性が働くこと」が当たり前の社会~“8時間は8時間”~
個人的に印象的だった話。
「女性が働くことが当たり前のアメリカ」というのは日本でも良く聞く話ですが、
この間のコミュニティ・カレッジの先生(もう独立した2名の子供がいる女性)&クラスメイトたちと、「家庭内の家事・育児シェアはどうあるべきか?」というディスカッションの中で、
私が「アメリカも日本も同様だが、一般的に女性の方が賃金が安い事が多い。共働きでフルタイム勤務だったとしても、男性の方が家計に貢献しているので、家事・育児を50:50にしてほしい、とは言いにくい」と発言したら、
「でも、あなたも、あなたの夫も、同じ”8時間”を仕事に費やしてるんでしょ?それなら、家事・育児のシェアは50:50にすべきだと思うわ」とバッサリ。
夫だろうが妻だろうが、一人あたり一日は24時間しかない。そのうちの「8時間」をお互い仕事に費やしているなら、お互いに「フルタイム勤務、お疲れ様」ということを尊重すべきでは?
という趣旨の話で、ガーーーン。
それと「旦那さんが忙しくて、出張で家を空けることが多かったり、しかもそれが海外出張で2週間、とかだったりすると、どうしても50:50は難しいのでは?妻側としても、夫の仕事を応援したい、という気持ちも勿論あるから、”仕事をセーブしてもらってまで(出張は特にカットしにくい仕事の一つだと思う)50:50にこだわれないな…”と思う気持ちもあると思う」
と発言したら、
「だから家事・育児の外注サービスを雇うのよ、彼のお金でね。」
とチャーミングな笑顔で、これまたバッサリ。笑
な、なるほど…そうね。。。「夫分の家事・育児をやってくれる人を雇うお金は、夫が出す」ってそりゃそーだ。。。
Hire professional people
ちなみに、英語のディスカッションの中では「Outsource(外注)」という言葉は使ってなくて「Hire professional people(プロを雇う)」という表現だった。
外注って言うと家事・育児の放棄のイメージが強くて使いにくいけど、「プロを雇う」なら”より良い質を家庭にもたらす”イメージになるから、こっちの方で日本も普及したらいいのに。
あまりにもバッサリすぎて、なんだか印象的だったお話。私もまだまだ日本の呪いに囚われているなぁ~。
※追記:投稿してから改めて色々考えて、ちょっと追記します。
家事・育児は50:50であるべき、という話だけど、それは女性側が「やってもらって当たり前!」と権利を声高に主張していい、という話では勿論ない。なので、「夫もやるべきでしょ!!」と対決姿勢で臨むのは違うなぁと思います。
なんとなく、この先生から感じられたのは「お互いに、お互いの仕事を尊敬しあっている」こと。この”リスペクト”の感覚が50:50(お互いに同じくらい持っている)状態になることが大切なんだろうな、と思いました。