Eriko Ito

東京の、とあるソーシャルセクター(中間支援NPO)に勤めて約6年。期間限定でSeattleのNPOに参画後、帰国して出産しました。NPOスタッフが感じるあれこれを発信していきます。

産後ケアセンター体験記(後編)+わたし的産後ケアセンターを選ぶ時の選び方

最近、寝るのがとっても上手になってきて寝かしつけが以前ほど難しくなくなってきた娘ちゃん。

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お腹を満たして、1時間くらい歌を歌ったり、絵本を読んで遊んであげると、あとはバランスボールでポンポン跳ねながら寝かしつけすれば完了です。(睡眠欲がすごい。。)

 

夜中も1回、明け方に1回起きるけど許容範囲内。しかし、今日のような雨で外に出れなかった時は私の体力が余り、私が寝付けません!(娘は寝てるのに!もったいない!この時間で寝たい!!)

 

ダラダラしてるのも勿体ないので、ブログ更新します。。

 

最後のほうに、私が産後ケアセンターを選んだ時の基準も書こうと思いますが、「そもそも産後ケアセンターってどうやって探したらいいの?」という方へ。

 

いくつか方法がありますが、

①住んでいる区役所に聞く。(母子手帳を貰った課に行けば、区内に産後ケア施設がある場合は案内してもらえます、少なくとも杉並区と世田谷区は)

 

②「住んでるエリア+産後ケアセンター」で検索する。この時、産後ケアセンターというキーワードだけではなく、「産褥院」、「産後入院」等、いくつか違うワードでいれると見つかることもあります。

 

③一般社団法人 産後ケア協会のウェブサイトを参考にする

https://sango-care.jp/convalescence/

(↑のページの下の方にあります)

 

…等があります。③が一番情報がまとまってる印象です。でも、もしかしたら自分が出産する病院が「その病院で出産した人限定で」産後ケア入院やってます、ということもあるかもしれないし、「旦那さんが海外出張で産後直後は家にいない」等の時には延長入院ができる院もあるみたい。

とにかく、「産後ケア入院したいんだ!」と情報発信してどんどん情報を集めていくのがいいかなぁと思います。

 

では、産後ケアセンター体験記、後編です^_^

 

【17時: ゴロゴロタイム@自室】

17時ぐらいに授乳を終えたら、赤ちゃんをベビールームに連れていくも良し、一緒にベッドでゴロゴロするも良し。

でもこの時間は、夜中の授乳に備えて預けている人が多かった気がします。

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ベビールームはこんなところ。ガラス張りに沿ってベッドが並んでます。赤ちゃん天国♡外から見てると癒されます。

 

【18時: 夕食】

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待ちに待ったw夕食です!相変わらずボリュームたっぷり!味付けも変に薄味でもないし、普通に美味しい。

 

【19時30分: 授乳タイム】

えぇぇぇ…もう。。。

新生児の胃袋はピンポン球サイズらしくて、すぐお腹すいちゃうのだそうです。。

 

授乳している間に、8時になったら夜のおやつが来ます。

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ほんと、これの為に頑張れる。笑

 

…でも、少しお預けにして、その前にケアスタッフさんが「おっぱいマッサージ」をしてくれます。

赤ちゃんがまだ上手にミルクを飲めないのに、母体は母乳を作るので結構、痛くなってくるんです。

表現しにくいけど、どこかにぶつけて酷い青あざができた鈍い痛みが両胸全部に広がってる、みたいな。

 

そこで、定期的にマッサージをしてもらって溜まっている母乳を抜いてもらいます。

…これが激痛で!!!笑

こんなに眉間に皺をよせて、歯を食いしばって耐えた経験、大人になってからは中々無いですw(しかも30分間くらい!)

 

桶谷式とか痛くない流派もあるようですが、ここのケアセンターは誰にお願いしても痛かったです。。。…が、これをやらないともっと痛いので(涙)

お願いすればいつでもやってくれるので、それはとてもありがたかったです。

 

【21時 : おやすみタイム】

夜中の授乳に向けて寝ます!!

 

【23時 : 授乳タイム】

今日最後の授乳時間。。ゼーゼー、ハーハー、、、

終わったら赤ちゃんをベビールームで預かってもらって、寝ます!

 

【午前2時30分 : 授乳タイム】

内線できっちり起こされます!

 

そして、この夜間の授乳タイムが「最も産後ケアセンターに入って良かった」と心底思う瞬間。

 

深夜、自分の赤ちゃんのギャン泣き以外聞こえない中で、孤独に、ちゃんと母乳が出ているのか不安になりながら、上手く吸えなくて激怒してる赤ちゃんに「ごめんねごめん」と思いながら、自分は自分で切れそうな乳首の痛みに耐えながら、

 

痛くて辛いのか、気持ち的に辛いのか、両方なのか分からないまま、涙しながら授乳しなきゃいけない。

 

産後に、自宅で誰もヘルプが入らないってこういう状況なんです。

私は出産した病院を退院して2日間、自宅に滞在してから、この産後ケアセンターに入りましたが、

このたった2日間が本当にしんどかった。

 

夜が来るのが怖かった。

 

産後ケアセンターに入って心からホッとしました。

・自身も子育て経験のあるケアスタッフが授乳中、付きっきりで居てくれる。

・姿勢や赤ちゃんの体勢など授乳が上手くいく方法を一緒に悩んでくれる

・少しでも上手くいったことがあったら、大げさに褒めてくれる

・そして何より、「ほんと、なんて可愛い子なんでしょう!!!」と我が子をずーーっと褒めてくれる

 

特に「褒めてくれる」というのが大事だったなぁと思います。

大人のくせに「褒めてくれて嬉しい」ってなんだよ、って感じですが、

 

産後は、

・初めての育児で何も良くわからない。これでいいのか、全てが不安

・産院で教えてもらったとおりにしてるのに、赤ちゃんギャン泣き。全く上手くいかない

・母乳を飲んでくれないなんて、このまま栄養不足で死んじゃったらどうしよう!(涙)と本気で泣きそうになってる

 

みたいな感じで、触れたらポキっと折れかねない精神状態だったりするし、

ギャン泣きの中でどうしていいか分からない!暗闇の中で孤独に立ちすくんでしまう、といった状況になりかねない。

 

そんな中で先輩ママでもあるケアスタッフさんが

「大丈夫!今の日齢でこんなに吸えてたらバッチリですよ!」とか、

「毎日、どんどん可愛くなっていきますねー!」とか、

「今日はなんと30グラムも増えましたよ!良かった!」とか、

一緒になって伴走してくれることがどんなにありがたいことか。

 

「だれか1人居る」っていうのがとっても大事。

家に帰ってからは、旦那さんが夜中の授乳の時は付き合ってくれてたけど、「仕事もあるのに申し訳ないな」と思っちゃうから(そしてそう思う事もストレス。笑)、

「夜が怖い」対策に、産後ケアセンターに入れたことが一番入って良かったことだなぁと思います。

 

爪の切り方、おひな巻きの巻き方、すぐ救急車を呼ばなきゃいけないウンチの色の見極め方等々…

 

雑談まじりの中でも惜しみなく色々教えてくれたので、滞在後はある程度余裕を持って育児に臨むことが出来ました。

 

思うに、産後鬱は夜に起こるのではないだろうか。。いや、一日を通して鬱に繋がってしまう状況なんだろうと思いますが、夜は特に辛いし。

人間の本能に働きかけてくる「恐怖」があるような気がする。

 

個人的にはですが、産後鬱の予防のために産後ケアセンターが推奨されるとともに、

産後鬱になってしまったママが公費で産後ケアセンターに入って療養出来る仕組みになったらいいなぁと思います。

 

(だって心療内科かかっても母乳あげてるうちは薬飲めないし。。家に帰っても状況は変わらない訳だし。。こういう時こそ公費助成の出番な気がする)

 

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最後は個人的な想いになってしまいましたが、

私の産後ケアセンター体験記はこれで終わりです!

 

前編の冒頭に、産後ケアセンターに入る目的の1つに「ちゃんと寝たい」というのがありましたが、これは叶いませんでした。。

でも、母乳をしっかり出すために最初が肝心なのでしょうがないかなと思います。(それ以外の時間で割と寝れたし)

 

とっても産後の満足度・幸福度が高くなったのは、産後ケアセンターに入ったことも大きいので、とにかく入って良かった!と思ってます。

 

産後ケアセンターは、各施設で独自に運営されているので、ご自分の好みにあった所を探すことをオススメします。出来れば一度、事前見学をした方が良さそうです。

 

例えば、私の場合は

・和室(布団)ではなく、洋室(ベッド)が良かった。(胡座がかけないので和室は辛い)

・個室でプライバシーに配慮されてる所が良い(ふすま一枚隔てて…だと気を使ってしまう)

・母子別室OKのところ(場所によっては完全母子同室のところもあり、それでは私は寝れないなぁと思ったため)

・事前予約可能なところ(私が調べた助産院運営のところは、予約不可で「電話して空いてたら3日後から入れる」みたいな所が多かった。産後の身体でそれは無理…と思ったので)

 

…といった事を重視した結果、私が行ったところしか当てはまりませんでした。。探せばもっと出てくるのかもしらないけど、、(予約可能なところがほとんど無かった)

 

逆に、家からの距離は気にしませんでした。(産院みたいに頻繁に往復する訳でないので)

 

行く前には気づきませんでしたが、韓国の産褥院からノウハウ提供を受けているみたいで、日本のセオリーとは少し違うことを教えられた、というのもありました。(授乳方法や、おしゃぶりの考え方など)

 

日本古来の方法がいい!という方は、長くやってる助産院運営のところの方がいいのかも?

 

…といった感じで、「行ってみなきゃわからないこともある」のですが、見学すれば概ね分かると思うのでぜひ一度、実際に訪れることをオススメします。

 

 

長くなりましたが、産後ケアセンター体験記でした!

 

1人でも多くのママが、穏やかで幸せに満ち溢れた産後を過ごせますように。。