Eriko Ito

東京の、とあるソーシャルセクター(中間支援NPO)に勤めて約6年。期間限定でSeattleのNPOに参画後、帰国して出産しました。現在は育児休暇中。NPOスタッフが感じるあれこれを発信していきます。

シェアサイクル事業のパイロットプログラムがスタート!- 規制緩和とNew business

9月末にSeattleに戻ってきて、急激に目に付くようなったもの。それは「シェアサイクル(市民で共有する、レンタル自転車)」。

 

色鮮やかなシェアサイクルが町中の至るところに置いてあります。

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私が3月末にSeattleに来た時には無かったもの。それなのに急に複数社が同様のシェアサイクル事業に乗り出してきており、規制緩和でもあったのかなーと思っていたら、そのものズバリ。パイロットプログラムがスタートしていました。

seattle.curbed.com

 

そもそもSeattleは、「自転車を乗る」ことのハードルが高い街でした。(日本と比較すると)

例えば、

  • ママチャリは存在せず、1台6万円~するロードバイクが主流であること。(ちなみに中古自転車ショップを回った時は、”良いロードバイクを売る”店がほとんどで、逆に新車より高い、なんてこともありました。)
  • ヘルメットを被らなければならない
  • 駐輪場が主要なスポットに少ない(あったとしても、駐輪できる台数が少ない)

等々…。日本のように「ちょっとその辺に行くのに便利」という使い方ではなく、「自転車愛好家(もしくはスポーツ好き)が意識高く乗るもの」という位置づけでした。

 

それが今回のパイロットプログラムによって、大きく規制緩和されたポイントは「ヘルメットを用意する企業義務が外された」というポイント。ヘルメットを用意する義務は市民のほうに課せられたため、企業がこの事業に乗り出しやすくなりました。また、自転車をどこに乗り捨てても良いことになったため(安全の義務等、最低限のルールが定められていますが)、これによって「気軽な自転車」という新しいジャンルが作られつつあります。(自転車を持っていないSeattle市民は多いです。)

 

このプログラムでは自転車は「駐輪場」に返す必要はありません。自分が乗りたいところまで乗って、あとは放置。

だから、街の主要ポイントはこんな状況になっています。

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歩道のど真ん中に急に自転車が現れたり(笑)

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草むらに突っ込んでたり…

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これなんか、日本だったら放置自転車として撤去されそう。笑

全てのシェアサイクルにはGPS機能がついていて、管理会社はどこに自転車が置かれているのかを把握できます。壊れているものや、適切ではない場所に放置されている自転車は、24時間以内に管理会社が撤去すること、と定められているそうです。

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利用者はアプリで登録、支払い等を行います。

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ちょっと分かりにくいですが、スマホを装着する場所をセットしている自転車もあり(黒い部分です)、気軽なちょい乗りには持ってこい!です。

 

ただ、気軽で、自分の所有物でない分、自転車に対して責任を負わない、という負の面もありそうです。

実際に、「ワシントン大学駅の2階部分から、シェアサイクルが降ってきた」という事態に遭遇しました…(文字通り、2階から自転車が降ってきました。下に誰もいなかったのが幸い…)傾斜のある所に止めていて自然落下したのか、故意に落ちやすい場所に置いていたのかは定かではありませんが…。

 

今回のパイロット事業は今年の12月まで。既に他市でシェアサイクル事業をスタートしていた3~4社が参画しており、盛り上がっているように感じます。自家用車を持っていないので、個人的には使ってみたいなーーーと思います。